私ばっかり好きみたいで、苦しかった

恋愛心理

本当は、

最初から違和感があった。


会いたいと言うのは、

いつも私だった。


予定を聞くのも、

いつも私だった。


返信を待つのも、

いつも私だった。


でも、

好きな方が頑張るものだと思っていた。


だから、

気づかないふりをした。


トーク履歴を上までスクロールした夜

ある夜、

トーク履歴を上までスクロールした。


去年の会話。


その前の会話。


もっと前の会話。


前は、

どうでもいい写真が送られてきていた。


コンビニで見つけたお菓子。


仕事帰りの空。


意味なんてない話。


用事なんてなくても、

連絡が来ていた。


「おはよう」


「おつかれ」


「今日こんなことあった」


そんな言葉が、

当たり前にあった。


だから苦しかった。


今の静かさが。


今の距離が。


前を知っているから、

気づいてしまった。


何かが変わったことに。


「会いたい」が言えなくなった日

前は言えた。


会いたい。


その4文字を、

何も考えずに送れた。


でも、

いつからだろう。


送信画面を開いて、

閉じるようになった。


忙しいかな。


迷惑かな。


重いかな。


嫌われないかな。


文章を打った。


消した。


また打った。


また消した。


結局、

送れなかった。


会いたかったのに。


好きだったのに。


たった4文字が、

言えなくなっていた。


一番苦しかったのは返信が来た時だった

返信が来ない時は苦しい。


もちろん苦しい。


でも、

本当に眠れなかったのは、

返信が来た夜だった。


「ごめん、忙しかった」


その一言で安心した。


たったそれだけで、

少し嬉しくなった。


その瞬間、

悲しくなった。


前なら当たり前だったことが、

ご褒美みたいになっていたから。


トーク画面を閉じた。


でも、

10秒後にまた開いた。


会いたい。


好き。


そんな言葉を探していた。


どこにも書いてないのに。


私は探していた。


返信を待っていたんじゃない。


安心できる理由を探していた。


私ばっかり好きみたいだった

夜0時を過ぎていた。


スマホを伏せた。


もう寝ようと思った。


でも、

5分後にはまた手に取っていた。


通知なんて来ていない。


それは分かっていた。


それでも見た。


期待していないふりをしながら、

ずっと期待していた。


相手は眠っているかもしれない。


友達と遊んでいるかもしれない。


何も考えていないかもしれない。


でも私は、

ずっと考えていた。


その差が苦しかった。


私ばっかり好きみたいだった。


本当は気づいていた

本当は気づいていた。


返信の速さじゃない。


会う回数でもない。


優先順位だった。


向き合う姿勢だった。


好きな人は、

言葉より行動に出る。


時間を作ろうとする。


会おうとする。


不安を減らそうとする。


その行動が、

少しずつ減っていた。


本当は気づいていた。


でも認めたくなかった。


認めた瞬間、

本当に終わってしまう気がしたから。


まとめ

私ばっかり好きみたいで、

苦しかった。


でも、

本当に苦しかったのは、

好きだったことじゃない。


少しずつ、

自分らしくいられなくなったことだった。


会いたいが言えなくなった。


嫌われるのが怖くなった。


返信ひとつで安心して、

返信ひとつで落ち込んだ。


そんな自分になっていた。


恋愛は、

どちらか一人が頑張り続けるものじゃない。


好きな気持ちは、

追いかけ続けるためにあるんじゃない。


大切にし合うためにある。


終わった方が楽なのに、

終わらせる方が苦しかった。


そんな恋についてはこちら。

▶︎ 終わった方が楽なのに、終わらせる方が苦しかった

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