もう好きじゃないかもしれない。それでも離れられなかった

恋愛心理

「まだ好きなの?」


そう聞かれて、

すぐに答えられなかった。


前みたいに会いたいわけじゃない。


前みたいに連絡を待っているわけでもない。


スマホを握りしめて眠れない夜も、

少なくなった。


なのに、

離れようとすると苦しかった。


それが自分でも不思議だった。


何が好きだったんだろう

ある日、

友達に言われた。


「その人のどこが好きなの?」


答えようとした。


でも、

言葉が出てこなかった。


優しいところ?


前はそう思っていた。


でも最近は、

優しいと思うことも減っていた。


一緒にいると楽しいところ?


それも昔ほどじゃなかった。


好きなところを探している自分に気づいて、

少し悲しくなった。


前は探さなくても出てきたのに。


写真を消せなかった夜

スマホの写真を整理していた。


もう見返さないと思っていた写真。


一緒に行った場所。


何気なく撮った景色。


くだらないスクショ。


消そうと思った。


本当に。


でも、

指が止まった。


好きだからじゃない。


たぶん。


でも、

消したら本当に終わる気がした。


だから閉じた。


写真じゃなくて、

思い出を閉じたみたいに。


会いたいわけじゃなかった

不思議だった。


会いたいわけじゃない。


連絡が欲しいわけでもない。


でも、

誰かと楽しそうにしている姿を想像すると苦しかった。


新しい恋人ができたらと思うと苦しかった。


もう好きじゃないかもしれない。


でも、

もう私のものじゃなくなるのは嫌だった。


その感情が一番苦しかった。


好きじゃなくなったんじゃなかった

今なら少し分かる。


私は、

その人だけを好きだったわけじゃなかった。


その人といた頃の自分も好きだった。


連絡が来るだけで嬉しかった自分。


会う予定ができるだけで頑張れた自分。


未来を信じていた自分。


だから離れられなかった。


失うのが怖かったのは、

相手だけじゃなかった。


あの頃の自分も一緒だった。


深夜1時12分

眠れなくて、

昔のトークを開いた。


何度も見た会話。


もう読み返さないと思っていた会話。


そこには、

今の私が欲しかった言葉が残っていた。


「会いたい」


「早く会いたい」


「声聞きたい」


たったそれだけ。


でも、

読んだ瞬間に苦しくなった。


今はもう、

その言葉が届かないと知っていたから。


本当は終わっていたのかもしれない

終わっていたのは恋じゃなかったのかもしれない。


終わっていたのは、

期待だった。


いつか戻るかもしれない。


また前みたいになれるかもしれない。


そんな期待。


私はその期待を手放せなかった。


だから離れられなかった。


まとめ

もう好きじゃないかもしれない。


何度もそう思った。


でも、

離れられなかった。


それは弱いからじゃない。


未練がましいからでもない。


本当に好きだったからだと思う。


好きだった時間が長かったから。


大切だった思い出が多かったから。


だから、

簡単には終われなかった。


恋を手放すって、

相手を忘れることじゃない。


あの頃の自分ごと、

少しずつ見送ることなんだと思う。


そしてあの頃の私は、

好きだった相手よりも、

好きだった時間を手放せずにいたのかもしれない。

もう好きじゃないのかもしれない。


それでも離れられなかった。


たぶん、

手放せなかったのは相手だけじゃない。


あの頃の自分も、

一緒に残っていたから。


そして、

嫌いになれたら楽だった。


そんな夜についてはこちら。

▶︎ 嫌いになれたら、楽だった

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